ほかの子や兄弟とくらべる
本人が納得していなくても強引に言わせる
脅して躾ける
食事中は小言ばかり
念仏のごとく「早くしなさい」
「ちゃんとしなさい」
餌でつる
叱るのは口だけで手出しする
詳しくは本を買ってくださいね! いくつかご紹介します。
1 トイレの貼り紙を応用
公衆トイレに「汚すな!」って書かれていたら..? まだ使っていないうちから「きっとこの人は汚すだろう」の性悪説。気分が悪いですよね。
最近のトイレは「いつも綺麗に使っていただいてありがとうございます」と書いてあります。
これを応用しましょう。「いつも片付けてくれてありがとう BY 玩具たちより」と貼っておくと良いです。
2 片付けるようになるには?
子どもが行動しやすいように、視覚に訴えましょう。どこに何を片付ければよいのか指定席を決めて、写真を貼りましょう。
3 靴を脱ぎ散らかさないようになるには?
玄関に散らばった靴。足型を貼っておくと靴を脱ぎ散らかすことなく、左右を間違えて履くこともありませんよ。
4 食べ物の好き嫌いをなくすには
嫌いなものを無理強いされるのは子どもにとっては酷なこと。食べたくなるように導きましょう。家族みんなで食卓を囲んで美味しそうに食べるのを見せるのです。馬でもいいです。
5 悪いところだけが目についてしまう
できているところだけにスポットを当てましょう。
完璧主義なお母さん、ようこそ、ここまでお越しくださいました。
えっ?なぜ、あなたが完璧主義かって?
だって、それは子育て本を読んだり、子育てサイトをネットサーフィンしているお母さんって、子どもをテキトーに育てることができない人だからです。ネグレクト系の人はそもそも本屋の子育て本コーナーや私のサイトなんかに立ち寄ることもないと思うんです。
あなたはきっと真面目で責任感が強く、何事も一生懸命で「いいママでいなくっちゃ」と自身を追い詰め、更に子どもに対しても「どこへ出しても恥ずかしくない子に育てなきゃ」「いい子に育てなくっちゃ」と真剣に思っている人なんだと思います。
こうして “いいママプレッシャー”に囚われて、「100点の子育てをしよう」と思っているお母さんは、もしかしたら、子どもを苦しめている人かもしれません・・・
"適当に育てる" とは
ここで言う“適当”とはいい加減に投げやりにすることではありません。
“程よい”“適度な”の意味です。
素晴らしい花を咲かせようと鉢に水をやり過ぎてしまうと、根腐れして枯れてしまいます。子育てするときも、あれこれ手間暇かけすぎて、子どもを潰してしまう人がいます。
例えばこんな人・・・・
喧嘩する前から「仲良く遊ぶのよ」と釘を差すママ
小学生になっても「忘れ物はない?宿題もった?ハンカチは?」。子どもが中学生になっても「今日は雨が降るって天気予報で言っていたから傘を持ちなさい」「寒いからコート着なさい」と指示する過保護過干渉な人。もっとテキトーにしたほうが子どもはしっかりします。
追い詰められるママ
本屋の子育て本コーナーに並んでいる本は、“褒めて育てましょう” “怒らない子育て”“頭がいい子にする方法” “ママは笑顔でプラス思考で” といったものが多いです。また書籍以外でも、同じようなことをテーマにした子育てセミナーは数多く開かれています。もちろん、そうなれれば楽ですよね。
しかし!
現実、子育てはそんなに甘くはありません。思う通りには行かないのが子育てです。頭に角を生やして朝から晩まで声を荒げて怒っている人はたくさんいます。自分の仕事や趣味は自分のペースで出来ますが、子育てだけは計画通りには進みません。
でも、“褒めて育てる”“怒らないで育てる”ことは出来なくても“テキトーに育てる”ことは手を抜けばいいのですから簡単に出来ますよね。それで却って子どももしっかり育ったりするんですよ。
"テキトー母さん" とはいったいどんな人物?
1 期待しない人
子どもに過度の期待をしない人です。“あきらめ”とは違います。ハードルを上げすぎる子どもも親もしんどいです。
例えばテストの点数「90点はとってほしい」と願っていたら、80点の点数を見て落胆してしまうでしょう。子どもにも「どうしてこんな点をとってくるの!」と余計な一言も言いたくなってしまいます。親も子も眉間に皺状態になります。
でも、最初から期待値を上げないことで些細な成長でも喜ぶことができます。
2 ママ友の子や兄弟姉妹と比べずに、子どもの過去と今を比べる人
比べない人です。周りの子どもが歩いていて、我が子がつかまり立ちでも「昔は首も座っていなかった、寝返りも打てなかった、でも今は立とうしているから成長している」。
ママ友の子どもが好き嫌いなくモリモリ食べていて、我が子が偏食であっても……
「昔はミルクしか飲んでいなかったのに、色んなもの食べるようになったわ」など、よその子と比べずに昔と今を比較するのです。
こうすると成長が見えてきませんか?
子どもにとって優秀な子どもと比較されるのは、オリンピック選手とマラソンレースをさせられているようなもので、しんどい毎日なんですよ。
3 親バカになれる人
「お子さんはお利口さんですね」と他人から褒められて「いえいえ、そんなことないんです」と我が子をけなすようなことは絶対に言いません。「はい、ありがとうございます!」と素直に喜びます。
謙遜の美徳なんかないです。「そのベビー服可愛いですね」と褒められても「うちの子、可愛いでしょ」と少しうぬぼれている親なんです。
“親バカ”っていいことなんです。子どもは親に褒められて幸せです。
4 子どもがいつも優先ではない人
携帯の待ち受けは福山雅治。子どもの写真ではありません。「私の夫が福山雅治だったら」と妄想を膨らませています。これで、ハッピーになり日々の子育てのストレスから解放されて笑顔が多い人です。
美味しそうなソフトクリーム。少しでも形がよくて量が多そうなのをとる人です。
何でも子どもを王様、王子様にしないことで、子どもは「この世はなんでも思い通りにはならない」ことを学べます。
5 面倒なことはしない人
面倒なことから逃げたがる人です。
しっかりとキッチリカッキリ、子どもの行動に目を光らせない人です。
登校後、テーブルの上には筆箱が・・・
テキトー母さんは面倒くさいので届けません。でも、子どもは「先生、筆箱を忘れてしまいました。すみませんが、今日一日、鉛筆を貸してください」とピンチを切り抜けるSOSを発信し、人に助けを求める術を身に付けることができました。
更に翌日から「忘れ物をしては大変だあ」と思い、忘れ物にも気を付けるようになりました。自立しました。
子育てに失敗、成功はあるのか
理想のママ像を目指したり、理想の子どもを作り上げようとする行為こそ、子どもを不幸にすることがあります。
もし、子育てに成功と失敗があるとしたら・・・
それは“自分のことが好きかどうか、自尊感情が育っているかどうか”に尽きるのではないでしょうか。理想を追って「まだうちの子にはこれが不足だ。あれも出来ない、これも出来ない」と引っ張り回し、追い立ててばかりいると「どうせ僕なんかダメな人間なんだ」と自信を失ってしまいます。
自分自身が嫌いだったら、人生なんか楽しめませんよね。
テキトーな子育ては投げやりな子育てではありません。親の価値観を押し付けず、子どもにないものを嘆くことなく、ありのままを全部受け入れる子育てです。
そうやって育てると大人になったとき、他人を妬んだりすることなく「自分は自分、生きているだけで幸せ」と思えるようになります。
後の人生でどんなに壁にぶち当たっても乗り越えられる力が付きます。そういう子育てをするのが“テキトー母さん流子育て”なんです。テキトー母さんになると子どもも親も幸せになれますよ。
「“幼児教育”というと“習い事”や“幼稚園”に通わせてお願いするもの」と連想する人も多いです。しかし幼児教育=家庭教育です。幼稚園・保育園でいい教育を受けても、どんなに良い幼児教室に通っても家庭で親が子どもを褒めない、認めてやらない、躾をしていない家庭環境に育てば「×ゼロ(素晴らしい幼児教室9×0=0)」です。